知っている地名・人名をイメージ化する練習
地名や人名は、地理や歴史に限らず社会科全般に出てくる単語です。これらを記憶術で覚える場合、次の2つのケースが考えられます。
①すでに名前だけは知っている単語
②初めて知った覚えづらい単語
両者のイメージ化はやり方が違ってきます。ここでは、②を後回しにして、名前そのものをわざわざ覚える必要のない①のケースについて、イメージのしかたを解説します。
県名、国名、首都などをイメージ化する2つの方法
都道府県や大都市のイメージ化例
県の特産品などを覚えるとか、誰かの出身地を覚える場合、記憶術では県と覚えるべき特産品(または名前)のイメージを連結して覚えることになります。都道府県名のイメージ化には次の2つの方法があります。
①なじみのある都道府県や都市は、代表的なシンボルや特産品をイメージする
②それができない場合は、名前の一部をゴロ合わせしてイメージ化する
①の場合、たとえば次のようなイメージ化が考えられます。
・東京 → 東京タワー、スカイツリー、新宿高層ビル群
・京都 → 清水寺、金閣寺、嵐山
・鹿児島 → 西郷隆盛、桜島、イモ焼酎(しょうちゅう)
・熊本 → くまモン、阿蘇(あそ)山
次に、以上のようなイメージがどれもピンと来ない人は、ゴロ合わせという方法でイメージ化します。といっても、さすがに東京と京都はテレビの映像などでなじんでいますから、シンボルがぱっとイメージ化できると思います。鹿児島と仙台の例でやってみましょう(くまモンをご存じない人は少ないでしょうが…)。あまりに簡単です。
・鹿児島 → かご ・熊本 → クマ
以上の方法は、都道府県名だけでなく都市名でも同様です。例を6個ほど挙げてみましょう(/末尾はゴロ合わせの場合)。
・札幌 → 時計台、大通公園、雪まつり /お札
・仙台 → 伊達政宗(独眼竜)、萩の月 /千台(の車)、洗面台
・浜松 → ウナギ、楽器 /砂浜の松
・金沢 → 兼六園 /お金
・名古屋 → ドラゴンズ、しゃちほこ、みゃーみゃー /和やか
・松山 → 坊ちゃん(漱石)、道後温泉 /松の山
よく知っている国名、首都名のイメージ化
日本の県名、都市名と同様の方法で、よく知っている国名、首都名も簡単にイメージ化できます。
・フランス → フランス料理、赤ワイン、香水、フランスパン
・イタリア → パスタ料理、コロッセオ、トレビの泉、または「板」
・スペイン → フラメンコ、闘牛、ピカソの絵
・エジプト → ピラミッド、スフィンクス
・ブラジル → サンバ、サッカー(好きな選手)、または「ブラ」
・パリ → エッフェル塔、パリコレ
・マドリード → 「窓」
・コペンハーゲン → 「コッペパン」「ハゲ」
・アムステルダム → 「(アーム)捨てる」
上の例に習って、練習問題にチャレンジしてください。
例題3 次の国名・地名をシンボル的イメージに置き換えるか、名前の一部をゴロ合わせでイメージ変換してください。 ※イメージ例は省略 アメリカ ロシア インド ノルウェー メキシコ ベトナム ブルガリア ニューヨーク ベルリン オーストラリア ジャカルタ |
名前だけは覚えている人名のイメージ化
歴史上の人物や、科学・芸術・文学などで業績を残した人物と、関連する事件や業績、作品などを結び付けて覚える場合、その人物の名前をどのようにイメージ化するかという問題があります。
初めて聞く覚えづらい名前は後ほど別の方法を解説しますが、ここでは名前だけは聞いたことがあるとか、初めてだけどすぐに覚えられる人名について、イメージ化の方法を例題で見ていきましょう。
例題4 次の人名の一部を使ってイメージ変換してください。 ①尾崎紅葉(こうよう) ②新井白石 ③ガリレオ・ガリレイ ④ミケランジェロ ⑤アリストテレス ⑥平清盛(たいらのきよもり) |
例題4のイメージ例
①尾崎紅葉 → 「紅葉」をイメージします。
別案として、自分の知っている「尾崎○○さん」でもよい。
②新井白石 → 「白石」、大きくて真っ白な石をイメージします。
別案として、よく知っている人がいるなら「白石○○さん」。
③ガリレオ・ガリレイ → 「ガリガリ」にやせた人。
④ミケランジェロ → 「三毛ねこ」をイメージ
⑤アリストテレス → 「アリス」。
バンドのアリス、または不思議の国のアリス。
⑥平清盛 → 「平」は何人もいるので清盛で覚えます。
「清・森」と変換し、清らかな森のイメージ。
☆次は⇒長いカタカナ語は〔分解+ゴロ合わせ〕をして連結する
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