記憶術やり方MOMEへ
記憶術のやり方&脳の鍛え方 イメージ変換法の技術/記憶術講座②
 
カタカナ語を漢字化するのも便利な記憶法
記憶の仕組み脳の使い方集中力勉強法語呂合わせ記憶法難読漢字テスト記憶術の効果と目的
記憶術の種類と方法記憶術の歴史記憶術入門・基礎講座イメージ変換法の技術イメージ連結法の技術基礎結合法の応用技術法

カタカナ語を漢字化するのも便利な記憶法

 

表情豊かな漢字のイメージ力を効果的に利用 

 漢字は数千年前の中国で発明されたもので、一字一字に意味がある世界でもユニークな文字です。仮名やアルファベットでは、初めて出会った単語の意味は見当がつきませんが、漢字ならなんとなく察しがつくことがあります。

 また、漢字は実に表情豊かで、その形を眺めているだけで雰囲気や感情が伝わってきます。そんな漢字を記憶術に使わなければ損というもの。古代ギリシャで生まれ、欧米で発展してきた記憶術ですが、漢字利用だけは日本人と中国人の特権といえるでしょう。

 漢字を記憶術に利用するのは、主にカタカナ語に当て字を使うような場合です。ゴロ合わせと感覚が似ており、両者を併用することで、無理気味のゴロ合わせを避けることもできます。

知らない花の名前や国名をイメージ変換する

 植物の名前は、文学的な表現をする場合以外は、カタカナで書くのが一般的です。読み書きが楽になった分、イメージが分かりづらくて味気なくなりました。たとえば次のような花の名前を美しいと感じますか?

ウチョウラン ハナトラノオ
フクジュソウ オオキンケイギク


 覚えるのも大変そうな名前ですが、次のように美しい漢字がついているのです。

 羽蝶蘭   花虎尾   福寿草   大金鶏菊

 「チョウのような羽のついたラン」「トラのしっぽのような花」「福と寿がいっしょになったおめでたい草」「大きな金のニワトリのようなキク」…こんな美しいイメージの花を知ったら、いっぺんで覚えてしまいますね。

 そこで記憶術では、古来日本人がよく使っていた「当て字」という手法を、個人的に記憶術のみに応用してみることにします。次に例題の形で解説します。
 例題8 次の花の名前を漢字(当て字)混じりでイメージ変換してください。
 ①クレマチス    ②アスチルベ    ③エキザカム
 ④プリムラ     ⑤カランコエ    ⑥ヘリオトロープ

例題8のイメージ例と解説

①クレマチス ― 「くれ! マチスの絵」
         マチスがイメージできない人は、「暮れ待ちッス」

②アスチルベ ― 「明日、散るべ」
         花の命は今日が最後のようです。

③エキザカム ― 「駅坂無」
         昔、パソコンに打ち込んだとき、最初に出てきた漢字変換です。
         偶然、「坂の無い駅」に咲くという珍解釈が生まれました。

④プリムラ ― 「プリ/村」
        ぷりぷり怒っていう村、それともプリン、またはプリクラの村?

⑤カランコエ ― 「カラン/声」…カランと声を出す花。

⑥ヘリオトロープ ― 「ヘリ/音/ロープ」
           ヘリコプターのすごい音、見るとロープが垂れ下がって…。

 例題9 次のアフリカの国名を漢字(当て字)で書いて、イメージ(ストリー)を頭に描いてください。(カタカナ語としてそのままイメージ化できるものは、漢字にする必要はありません)

 ①チャド   ②コモロ   ③ベナン   ④ジンバブエ   ⑤エリトリア
 ⑥ガンビア   ⑦ガボン   ⑧スーダン   ⑨ボツワナ   ⑩ニジェール

例題9の解答例

 ①茶土  ②小諸(長野県)  ③辺南  ④神馬笛  ⑤襟鳥亜
 ⑥眼ビア  ⑦蛾盆  ⑧巣壇  ⑨没罠(わな)  ⑩虹エール   漢字の選び方で、イメージはがらりと変わります。あなたのお好みは…?

 最後に、記憶術のイメージづくりに正解はありません。イメージはその人の経験や感受性、教養、言語感覚、職業、趣味などによって微妙に異なるからです。「お手本」を参考にしながらも、自分なりのベストを発見してください。ただし、あまり時間をかけてひねり出したものものは、忘れやすいものです。傑作ではなくても自然に思い付いたものがよいのです。


次はイメージ変換法+2項目連結法で何でも覚えられる
     
トップ   Home