基礎結合法の応用技術/記憶術講座③
記憶術の本格的な応用技術 〔全5レッスン〕
基礎結合法とは、順番を絶対に忘れないもののリストをあらかじめ用意しておき、そのリストに覚えるべき項目を順番にイメージ連結していく方法です。
基礎結合法は、2項目のイメージ連結ができればだれでも簡単にできますが、記憶項目が多くなるとトレーニング量によって能力差が出てきます。試験対策に活用する場合は、いかにたくさんの基礎表を用意できるかも、ポイントとなるでしょう。
それと共に、様々な試験科目に臨機応変に使える、基礎結合法の応用法も心得ておかなければなりません。本章ではそれらすべてを、下記の5つのテーマに分けて解説していきます。なお、レッスンは順番に進むのが原則ですが、3~4ページ目の「基礎表の増やし方」は、ざっと目を通した後でじっくり取り組むこともできます。
●INDEX
基礎結合法の原理と具体的なやり方を教えよう! 基礎表を使って記憶術の威力を試してみよう! 大量暗記には、通い慣れた道順を利用するのが一番 50音表を利用した「基礎表」の増やし方 基礎結合法を使った、様々な記憶の応用例 |
〔各レッスンの内容と狙い〕
基礎結合法の原理と具体的なやり方を教えよう!
記憶術の最も中心となる、基礎結合法の原理と方法についての本格的なレッスントです。ここではわざわざ覚える必要のない有名な基礎表「体の部分」から、曜日、十二支、野球の守備位置、数え歌風(食べ物、キャラクター)などの短い基礎表を紹介。基礎表を使った実際の覚え方を、例題と解説付きで学びます。
基礎表を使って記憶術の威力を試してみよう!
記憶術を使って実際に覚えるトレーニングです。実例として「誕生石12か月」と「日本の川の長さベスト10」を基礎結合法を使って覚える例を解説しています。
使う基礎表は、「月の行事」と「数え歌・キャラクター編」。面白おかしくイメージするのがコツです。
一つひとつイメージ結合の例を示していますから、うまくイメージできないために覚えられなかった項目のイメージづくりの修正を図って、精度を高めてください。
大量暗記には、通い慣れた道順を利用するのが一番
各種試験に記憶術の基礎結合法を応用するためには、ある程度長い基礎表が幾つか必要にあります。そこで個人的な生活圏を利用した家の中の配置(ルーム法)や、通勤・通学・散歩・買い物などの道順(場所法)で基礎表を作る方法を教えています。基礎表自体を覚えるのは簡単ですが、作る段階で工夫すると一発で覚えられます。場所編は、基礎表が最もたくさん作れる方法です。
50音表を利用した「基礎表」の増やし方
記憶術・基礎結合法の応用段階で必要な基礎表作り第2弾は、だれでも使える「あいうえお順のゴロ合わせ基礎表」です。ア=赤ずきん、イ=イチロー、ウ=浦島太郎、エ=エンマ様…といった要領で、キャラクター編と動物編、それに撥音編を用意しました。わざわざ覚えなければならない面倒はありますが、誰でも使えて一度覚えたら重宝です。前ページで道順の基礎表がいくつも作れなかった方は、ぜひ活用してください。
基礎結合法を使った、様々な記憶の応用例
基礎結合法は、覚える数が多くなってきたときにこそ、その威力を発揮します。ここでは記憶術の実戦的なトレーニングとしてオリンピック開催都市(32回)と、インテリアコーディネーターの資格試験対策から、「製法によるカーペットの分類」を、記憶術を使って覚える練習をします。イメージできないカタカナ語を、イメージ変換法を併用して基礎表に結びつけていく、本格的な応用法が身につきます。