イメージ連結法の技術/記憶術講座①
記憶術の最も基本となる技術を6日間でマスター
これからトレーニングしていただくのは、記憶術の最も基本となるイメージ連結法ですが、簡単そうに見えて意外に奥が深い技術です。
イメージ連結法は、あちこちのページで述べてきたように、2つの単語を強いイメージで連結し、脳裏にくっきりと焼きつける技術です。
記憶術が実用レベルで使えるようになるためには、このイメージ連結が、素早く、しかもいつまでも忘れないような形でできなければなりません。そのためには、鮮烈に脳に焼き付けるイメージ連結の技術(セオリー)を学ぶとともに、実戦的なトレーニングをする必要があります。
そのための習得メソッドとして、本章では「頭の中で突飛な事件を起こすと忘れない」以下6つのレッスンを用意しました。1日1レッスン、6日間でイメージ連結法がマスターできるプログラムです。
●INDEX (各ページの簡単な内容紹介はすぐ下)
頭の中で突飛な事件を起こすと忘れない/技法① イメージは伸縮自在、時も超えられる/技法② 記憶術上達の極意|擬人法と感情移入のワザ 立場をあべこべにすると面白い/技法③ 3~7単語を順番にイメージ連結法で覚える練習 強い結合と弱い結合。違いが分かれば記憶術習得は早い |
〔各レッスンの内容と狙い〕
日常には起こり得ない突飛な出来事は、いつまでも忘れません。イメージとイメージを強烈に結び付けて覚える記憶術は、そうした脳の特性を利用します。忘れやすいイメージと忘れにくいイメージの違いを様々な例題で試しながら、理論的にも感覚的にも把握していきます。
あなたは「頭が固くて、自由な発想、奇抜なイメージを描くことができない」…と思っていませんか? でもご心配はご無用です。高山式のイメージ・レッスンでは、いくつかのイメージ公式を用意してあるのです。その一つは小さいものを巨大化したり、大きなものを縮小したりする技法です。また、イメージは時空も自由に超えられるSF的存在でもあります。練習をすれば、だれでも会得出来ます。子供の絵本や児童文学では、動物が人間のように行動したり、樹木や三日月、電気製品などもしゃべったりします。これを擬人法と言い、記憶術では頻繁にこの手法を使ってイメージを豊かにし、忘れにくくします。この他、イメージに感情移入すると、記憶はより強固なものになります。そうしたテクニックを理論と練習の両面から学びます。
かつてニュースに関して、「犬が人を噛んでも事件にならないが、人が犬を噛むと事件だ」というようなことが、言われたものです。同様に、カエルがヘビを飲みこんだら大事件。このように立場をあべこべにしたイメージをつくるのも、イメージ連結法の技法のひとつです。記憶術では以上1~4までのように、様々なイメージ公式(テクニック)を利用して、頭の中に異常事態をつくることが最も重要です。
2つの単語をイメージで連結して覚える方法に慣れたら、今度は単語を
A-B-C-D
…とクサリのようにつなげて順番に覚える練習です。3単語連結から始まって7単語連結まで、一発で覚えられるようになれば、基本技術は合格です。
なお、実際に記憶術を使う場合は、7単語までは不要で、基礎結合法を使うほうが楽です。しかし、7単語くらい連結して覚えられないと、より高度な記憶術に進むのが困難になります。
イメージ連結法の総まとめです。イメージには強い(忘れにくい)結合と弱い(忘れやすい)結合があります。ここでは先に習ったことが、理論的にも感覚的にも身についているかどうかのテストを行います。いくつかのイメージ連結例を見ながら、最も忘れにくいイメージはどれかを考えていただきます。また、忘れやすいイメージ例について、それぞれの理由も解説しています。記憶術が実用レベルで使えるようになるためには、こうした判断力(感覚)を養うことも欠かせません。
⇒ 「頭の中で突飛な事件を起こすと忘れない/技法①」からスタート
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