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記憶術の種類と方法
イメージの連結・変換・基礎結合

 

本ページの内容

●3つの基本技術の概略
 イメージ連結法
 イメージ変換法
 基礎結合法
●コラム
 場所法とローマンルーム法
●応用技術の概略
 英単語記憶法
 数字記憶法

記憶術の〔原理=手法〕はたったの3つだけ

 記憶術には様々な種類があるように見えますが、基本的な手法は次の3つのみです。

  ①イメージ連結法(結合法)
  ②イメージ変換法
  ③基礎結合法


 細かいテクニックを数え上げればキリがありませんが、原理的にはこの3つの方法の組み合わせや発展形、及び応用法のバリエーションにすぎないのです。

 この他に、上記の複合技術であり、イメージ変換法の特殊な発展形ともいえる次のような記憶術・応用技法があります。

  ・英単語記憶法
  ・数字記憶法


 このページでは、上記5つの記憶術および応用技術の概要を簡単に説明しますが、①~③についてはページを改めてより詳しく解説しています。冒頭のコンテンツ欄から各ページをご覧ください。

イメージ連結法(結合法)

 言葉を頭の中で視覚的に描き、2つのイメージを連結させて、面白おかしいストーリーを作って覚える方法です。記憶術の最も基本となる方法です。

 たとえば、「A=牛」と「B=納豆」という無関係なものを関連付けて覚える必要があったとします。この場合、「AがBに○○をした」または「された」というようなイメージを描いて、2つの単語を関連付けます。

・イメージ例: 「牛」が大量の「納豆」をダラダラと吐き続けた。

 イメージ連結はできるだけ突飛なほうが忘れません。いかに忘れにくいイメージを瞬時に描けるかが、記憶術の精度にかかってきます。毎日少しずつ練習するだけで、だれでも記憶術の基本中の基本を身につけることができます。

 イメージ連結法の詳細ついては、「イメージ連結法/記憶術と暗記法の決定的な違い」をご覧ください。

イメージ変換法

 記憶術は、覚えるべき用語(言葉)をいったん視覚的にイメージ化して覚える方法ですが、イメージ化が難しい言葉がたくさんあります。特に受験勉強ともなれば、「ほとんどがたやすくイメージできる言葉ではない」といっても過言ではありません。たとえば、外国の地名、人名や化学物質名、法律用語などの抽象的な言葉は、そのままではイメージできません。

 そこでイメージ変換法という技術を使うわけですが、大別すると「置換法」と「ゴロ合わせ法」「分解連結法」があります。

 置換法は、たとえば「実験」「爬虫類」などの言葉を、それらの概念を代表する言葉、「試験管」「とかげ」といった目に見える具体的なイメージに置き換える手法です。

 「ゴロ合わせ法」と「分解連結法」については、「イメージ変換法/新用語や固有名詞も鮮明に記憶」に詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。

基礎結合法とは

 基礎結合法は、覚えるべきことを「絶対に忘れないもの」に順番にイメージを結びつけて覚える方法です。

 だれにも「順番を絶対に忘れないもの」がたくさんあるはずです。たとえば、毎日通った学校や最寄りの駅、家の中の部屋や家具などの配置、自分の体、干支(えと)、五十音…などです。基礎結合法とは、それらのリストに覚えるべき項目を順番に結びつけていく方法です。古代ギリシャ人が生んだこの方法こそは、短時間に大量の項目を確実に覚えるための切り札といってよいでしょう。

 基礎結合法の具体的なやり方については、「基礎結合法/記憶術のエース。やり方は簡単」をご覧ください。

 場所法とローマンルーム法について

 基礎結合法は故・渡辺剛彰氏の命名によるもので、明治以来、さまざまな名称で呼ばれてきたものです。これと似たものに、「場所法」や「ローマンルーム法」という名の記憶術の方法がありますが、原理的には基礎結合法と同一のものです。異なるのはそれぞれ、次の一点のみです。

場所法…結びつけるリストが「順番を忘れない場所(道順など)」であること。
ローマンルーム法…部屋の家具調度品などに順番に結びつける方法で、古代ローマの大邸宅で利用されたことからこの名前がある。

 ※本講座(高山メソッド)では、上記の道順や部屋の配置の他にも、順番が覚えられる様々なものに番地をつけて利用する方法を教えています。

英単語記憶法

 英単語記憶法は、単語をゴロ合わせで覚える方法で、発音の似た日本語に置き換えて、それに意味を絡めた短文を覚えるものです。   たとえば、「semetery=墓地」という単語を覚えるのに、

 semetery⇒「セミ取り」

とゴロ合わせをして、「ぼくはセミ取りに、墓地に行った」とするような覚え方です。ときには、かなり苦しいダジャレのセンスを発揮しなければならないこともあります。

 この英単語記憶法は、記憶術を習わなくてもある程度はできますが、「短文を覚えよう」という気持ちが働いて、日本語(短文)の記憶力に頼ることになります。その点、記憶術を多少習っていれば、

  semetery セミ取り 墓地

という視覚的な連想で、瞬時に意味に到達できます。記憶術の「イメージ変換法とイメージ連結法」を併用すれば、他人の考えたものではなく、自分独自のセンスで覚えられるでしょう。
※なお、英単語記憶術の詳しいやり方は、「ゴロ合わせ暗記法」 中の最後のレッスン「英単語連想記憶術の実例と習得法」をご覧ください。

数字記憶法

 数字を記憶する場合は、数字を2ケタずつに区切り、いったん言葉に変換してからイメージ連結して覚えます。原理的にはイメージ変換法の特殊な応用例と考えてよいでしょう。

 たとえば、一般になじんでいるゴロ合わせ変換なら、「31=サイ」、「17=いなご」というような要領です。

 また、「3117」という4桁の数字なら、「31/17=サイ+いなご」ですから、ゴロ合わせのセンスに関係なくだれでもイメージできます。あとは2つの単語を連結するだけ。「サイイナゴの群れに猛突進」というような派手なイメージで連結するのが、記憶術のコツです。

 なお、数字変換法にはゴロ合わせ法の他に五十音法があります。「1=あ行」「2=カ行」「3=サ行」…「9=ラ行」「0=ワ・ン」とするわけですが、ゴロ合わせ法と比べて一長一短です。

 ゴロ合わせ法は簡単ですが造語力に乏しく、五十音法は相対的に造語力はありますが、多少練習する必要があります。どちらにもその欠点を補う修正案がいくつか考えられます。

※数字記憶法に関しては、本サイトでは詳しい解説を省略しました。数字を言葉(日本語)に置き換える方法が2種類ある上に、それぞれに異なる改良版もあり、解説が煩雑になるからです。さらに、五十音法とゴロ合わせ法を合わせたハイブリッド法もいくつか考えられますが、使用目的や個人の資質、好みによって「ベストな方法」が変わってきます。

数字変換法をさらに詳しく知りたい方は下記姉妹サイトへ
 「脳を鍛える能力トレーニング」中の
   数字記憶法1―語呂合わせと記憶術
   数字記憶法2―数字変換法の発展、多様化

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