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基礎結合法のさまざまな応用法

1.オリンピック開催都市名を順番に覚える

 

 基礎結合法は、覚える数が多くなってきたときにこそ、その威力を発揮します。たとえば次の表の「オリンピック開催都市」なども、記憶術を知らなければ覚える気力もなくなるのではないでしょうか。でも、基礎結合法とイメージ変換法ができれば、簡単なことです。

 機械的な暗唱法では苦労するうえに、覚えても順番通りにしか思い出せません。でも記憶術で覚えると、後ろからでも飛び飛びでも思い出せますし、番号を言われただけでも、開催地がすぐに出てくるでしょう。

  例題4 次のオリンピック開催都市名を順番に覚えてください。
 第1回 アテネ       1896年
 第2回 パリ         1900年
 第3回 セントルイス    1904年
 第4回 ロンドン      1908年
 第5回 ストックホルム   1912年
 第6回 (第一次世界大戦)
 第7回  アントワープ    1920年
 第8回 パリ         1924年
 第9回 アムステルダム  1928年
 第10回 ロサンゼルス   1932年
 第11回 ベルリン      1936年
 第12回  (第二次世界大戦)
 第13回  (第二次世界大戦)
 第14回 ロンドン       1948年
 第15回 ヘルシンキ     1952年
 第16回 メルボルン     1956年
第17回 ローマ         1960年
第18回 東京          1964年
第19回 メキシコシティ    1968年
第20回 ミュンヘン       1972年
第21回 モントリオール    1976年
第22回 モスクワ        1980年
第23回 ロサンゼルス     1984年
第24回 ソウル         1988年
第25回 バルセロナ      1992年
第26回 アトランタ       1996年
第27回 シドニー        2000年
第28回 アテネ         2004年
第29回 北京          2008年
第30回 ロンドン        2016年
第31回 リオデジャネイロ   2020年
第32回 東京          2024年

例題4 覚え方のヒント

●基礎表を決めてイメージ連結。ポイントは開催都市のイメージ化

 まずは結びつけるべき基礎表を決めてください。40番までの表を利用しますが、なければ30番までの表に短い基礎表を付け足してもよいでしょう。

 次に開催都市名をざっとイメージしてみます。その都市のシンボル的な建造物や風景、イベントなどが思い浮かべばよいのですが、それができなければゴロ合わせによるイメージ変換を行います。

 どれも有名な都市ですから、名前だけはほぼ知っているはずです。そんな場合のイメージ変換は、フルネームをゴロ合わせでつなげる必要はありません。たとえば、「セントルイス」なら、頭の部分を「銭湯」とするだけで十分です。

●イメージ化の例

アテネ → パルテノン神殿(古代ギリシャの遺跡なら何でもよい)
パリ → エッフェル塔
ロンドン → バッキンガム宮殿の近衛兵
ストックホルム → ストック(スキー用品)
(第一次世界大戦) → 戦車
アントワープ → アント(アリの大群)
アムステルダム → アーム
ロサンゼルス → エンジェル
ベルリン → ベル
(第二次世界大戦) → 爆撃機
ヘルシンキ → 減る(どんどん少なくなっていく動きをイメージ)
メキシコシティ → ソンボレロ(つばの広い帽子)
モントリオール → 門鳥   ※以下省略

●開催された年の覚え方

 開催された年を覚えたい場合、当然ながら全部を覚える必要はありません。区切りのよい1900年2000年、それにかつて日本中が沸いた記念すべき東京オリンピック1964年を覚えておけば、あとは簡単に計算ができます。

 数字の覚え方は、次の章で解説しますが、ここでは下2ケタの00年を「だんご2個」、64年を「虫」として、それぞれの都市にイメージ連結することにします。

・基礎表の2番 ― エッフェル塔 ― 00 
(エッフェル塔に大きな団子2つが突き刺さった)

・基礎表の18番 ― 東京タワー ― 64
  (東京タワー全体が無数の虫でおおわれた)

・基礎表の27番 ― シドニー ― 00
  (死土に大きな団子が2つ埋まりかけている)

 このように、基礎結合法で覚える項目に、もう1項目ぶら下げて覚えることもできます。試験対策などで表組みなどを丸暗記する場合は、こうした「基礎結合法+イメージ連結法」を知っていると便利です。基礎結合法各項目に、2~3項目イメージ連結することもできます。

なじみのない用語を基礎結合法で覚える場合

 オリンピック開催地のように、都市名をほぼ知っている単語の基礎結合法は、数がどんなに多くなってもさほど大変ではありません。でも、初めて聞く用語が多い場合は、数が少なくても慣れるまでは苦労するでしょう。用語のイメージ化の段階で、「2~3項目のイメージ連結」をしなければならないことが多いからです。

 次の例題はインテリアコーディネーターの資格試験対策から、覚えるべき項目をチャート化したものです。

 例題5 次の「製法によるカーペットの分類」のキーワードを覚えてください。

 ①緞通(だんつう)……最高級の手織カーペット
 ②ウィルトン・カーペット……ジャガード機で織る
 ③ダブルフェイス・カーペット……上下2枚のウィルトン・カーペットを同時に織ったもの
 ④アキスミンスター・カーペット……複雑多彩な色柄の高級カーペットが作れる
 ⑤タフテッド・カーペット……大量生産、安価
 ⑥フックドラグ・カーペット……タフテッドと同じ製法だが、手工芸的
 ⑦ニードルパンチ・カーペット……フラットな表面の不織カーペット

例題5 覚え方のヒント

●知らないカタカナ語のイメージ変換

 業界用語なので、ほとんどの人は初めて聞く用語だと思います。中でも、アキスミンスターやフックドラグなどは覚えてもすぐに忘れそうです。こんな覚え方はどうでしょうか(イメージ化は人それぞれ感覚が異なりますから、よりベターなイメージ変換があれば、それにしてください)。

 アキスミンスター → 空き巣/眠スター(空き巣が、眠っているスターの家に)
 フックドラグ → フックを食らってドラッグ状態

 一度名前を覚えてしまえば、基礎表に結びつけるときは、頭の「空き巣」「フック」だけでよいでしょう。空き巣といえばアキスミンスターと出てくるはずです。次は、その他の用語のイメージ化です。

 緞通 → 段々になっているところを通る(通す)
 ウィルトン → Will(意志)の豚   ジャガード織 → ジャガー
 ダブルフェイス(そのまま=2つの顔)  タフテッド → タフ
 ニードルパンチ(そのまま=針を打ち込む)

 ついでに右側の説明のキーワードをイメージ連結しておきましょう。

 ウィルトン ― ジャガード 意志の強い豚がジャガーに突進した。
 ダブルフェイス ― ウィルトン2枚 →ダブルフェイスの豚だった。
 アキスミンスター ― 多彩な色柄 →空き巣なのに多彩な色柄の目立つ服装
 タフテッド ― 大量生産 →タフだから大量生産できる
 フックドラッグ ― 手工芸的 → フックに手工芸品をぶら下げた。
 ニードルパンチ ― 不織 (ニードルで打ち込むので…)

 実際の勉強では、教科書や参考書、授業などで理解しますから、以上の事柄はわざわざ暗記する必要がないかもしれません。内容もわからず、機械的に覚える場合の記憶術的覚え方を披露したまでです。
 ここまでくれば、もう基礎結合法で覚える必要はないかもしれませんが、7種類のカーペットをもれなく忘れないためには、基礎表に結びつけて覚えます。「基礎結合法の原理と方法」で示した短い基礎表(②~⑥)が使いやすいでしょう。


 以上で基礎結合法の解説はすべて終わりますが、実際の試験勉強などへの応用には、本ページの応用法や多彩なイメージ変換技術の習得が必要です。それと共に、10項目程度のイメージ連結や30項目以上の基礎結合をより短時間で、確実に覚えられるように練習を続けられるとよいでしょう。


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