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記憶の仕組み―やさしい脳科学と心理学

 
 脳科学は多くの方の関心の的となっていますが、記憶に関して脳科学や心理学ではどれだけわかっているのでしょうか。

 記憶の仕組みを科学的に知ることは重要で、もしかしたら勉強の仕方や毎日の心がまえが変わるかもしれません。

 このページではまず、脳の基礎知識として大脳の3つの部分や小脳の役割分担(働き)について解説しています。

INDEX(各ページの簡単な内容紹介は下段)
記憶の3段階とは|機械的記憶と忘却曲線
短期記憶と4つの長期記憶|エピソード記憶と意味記憶
海馬と大脳皮質―記憶に関する働き
扁桃体(情動)と前頭前野(意欲)が記憶を左右する
脳のシワや重さと、頭のよさとの関係は…
夢の役割=レム睡眠と記憶の関係


記憶&暗記・記憶術用語集

〔脳の基礎知識〕 
大脳を3つに分けると―役割分担と働き

 地球上の動物は海から誕生し、魚から両生類、爬虫類、哺乳類と進化し、さらに哺乳類で最も脳が進化した霊長類のトップを、私たち人間は走っています。その人間の脳は、中心部に爬虫類時代の脳を残しながら、それを覆うように高度な脳を形成してきました。

 このように人間の脳は進化の過程をそのまま残しているのですが、それを古い順に脳幹(のうかん)、大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)、大脳皮質(だいのうひしつ)と、3つに分けています。3つの脳はそれぞれ役割や機能が異なります。

①脳幹
 脳の最も中心部の下のほうに、脳幹と呼ばれる器官があります。脳幹は生きるための基本的な働きをしており、呼吸、体温、ホルモン調節などをつかさどっています。

②大脳辺縁系
 喜怒哀楽などの感情をつかさどる扁桃体や、記憶の形成や保持の働きをする海馬があるほか、自律神経や内分泌に関係する器官などがあります。

③大脳皮質
 見る、聞く、触る、味わう、においをかぐ、などの感覚や、記憶、言語、思考などの高度な働きをしています。3つの脳は別々のものではなく、お互い密接に関係しながら働いています。

小脳の働き

 頭の後ろ、首に近いところには大脳とは別の小脳があり、運動機能の調整をつかさどっています。小脳は大脳基底核など、大脳の各部分ともつながっており、そのネットワークによって「体で覚えるさまざまな技」の習得に関係しています。空を飛ぶ鳥類は、この小脳が特に発達していることが知られています。

〔各ページの内容紹介〕

記憶の3段階とは|機械的記憶と忘却曲線
 機械的な暗記作業では、覚えてからわずか20分で42%も忘れるという、エビングハウスの忘却曲線や、脳科学では常識の「記憶の三段階」について詳しく解説しています。

短期記憶と4つの長期記憶/エピソード記憶と意味記憶
 記憶には短期記憶と長期記憶があり、長期記憶はさらにエピソード記憶、意味記憶、手続き記憶、プライミング記憶に分けられます。また、短期記憶に関連する用語としてワーキングメモリーマジカルナンバー7があります。

海馬と大脳皮質―記憶に関する働き
 記憶は大脳皮質に保存されていますが、それに深くかかわっているのが海馬という小さな器官です。かつて、脳細胞は死滅するだけとされていましたが、海馬は使えば使うほど増えることが明らかになりました。

扁桃体(情動)と前頭前野(意欲)が記憶を左右する
 喜怒哀楽の感情をつかさどる扁桃体は海馬と密接につながり、記憶の形成に影響を持っています。さらに、意欲や計画、実行を司る前頭葉(前頭前野)も記憶にかかわっています。記憶術はこうした脳の機能を意識的に活用したものです。

◆記憶&暗記・記憶術用語集◆
 記憶や暗記・記憶術に関する用語を、初歩的な心理学や大脳生理学など科学的な見地から解説した用語集です。
 【 あ行 か行 さ行 た行 な~は行 ま~わ行

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