長いカタカナ語は
〔分解+ゴロ合わせ〕をして連結する
初めての化学物質名や
カタカナ固有名詞の覚え方
前ページでは、すでに名前だけは知っているか、知らなくても簡単に覚えられる地名や人名のイメージ化をやりましたが、本節のテーマは「名前を覚えるだけでも大変」というカタカナ語の覚え方をやりましょう。
次の地名はスリランカの首都名です。3回唱えて覚えられますか。
スリジャヤワルダナプラコッテ
その時は見ないで復唱できたとしても、時間とともにほとんどの人が忘れるのではないでしょうか。でも、記憶術ならうまいゴロ合わせのテクニックを使って、簡単に覚えられるのです。
ものの順序として、その前にもう少し簡単そうな例題でやり方を説明します。
例題5 次の地名を2つないし3つに分解して、ゴロ合わせをし、イメージ連結してください。 ①バンガロール ②ビエンチャン ③サンボアンガ ④アーマーダバード ⑤ハイデラバード ⑥クアラルンプール ※①④⑤はインドの都市名、②ラオスの首都、③フィリピンの都市、 ⑥シンガポールの首都 |
例題5のイメージ例と解説
①バンガロール → 「晩が/ロール」
晩(めし)がロール(キャベツ)だけなんて!
②ビエンチャン → 「鼻炎・ちゃん」…鼻炎ちゃん(鼻たらし小僧)
③サンボアンガ → 「参謀案/が」…参謀案が!(いい)と口々に叫んだ。
④アーマーダバード → 「あー/まだ/バード」
※別案「海女だ、バード!」
⑤ハイデラバード → 「灰/寺/バード」
…大量の灰を寺にまいたら、バードがいっせいに逃げた。
⑥クアラルンプール → 「コアラ・ルン・プール」
(コアラは苦しいが「ク]に近い発音で…)
コアラがルンルン気分でプールに飛び込んだ。
ゴロ合わせは慣れないうちは、上のようなこじつけが浮かばないかもしれませんが、練習を重ねると達人になります。
(※個人によって感覚が違いますから、正解はありません)
スリジャヤワルダナプラコッテ
それでは初めに示したスリランカの首都「スリジャヤワルダナプラコッテ」も、分解してゴロ合わせしてみましょう。4つのパートに分かれます。スリ茶屋/悪だな/プラ/凝って
「スリ茶屋」はスリをしながら、ふだんは何食わぬ顔をして茶屋を営んでいる、悪人と考えてください。「プラ」はプラモデルです。そのことに気がついた、同じような悪人が、茶屋に向かってニヤリと笑いながら言った言葉です。
「スリ茶屋、(お主も)悪だな。プラ(モデルに)凝って(いるふりをして)」
と時代劇風のストーリーができました。このように記憶術をやっていると、空想力(=創造力)が豊かになります。
例題6 次の用語を分割ゴロ合わせ後にイメージ連結してください。 ①ジフェニルアセチレン ②ベンゾチエビン環 |
どう分解するか、うまい方法が見つかりましたが? 筆者が真っ先に浮かんだのは次のようなゴロ合わせです。
例題6のイメージ例と解説
①ジフェニルアセチレン → 「二笛/煮る/汗散れん」
「二」は「健二」と同じ読み方。ジ(di=ギリシャ語)も偶然「2」の意味。
ストーリーは、「2つの笛を煮る。汗(散らそうとしても)散れん。
②ベンゾチエビン環 → 「便所/知恵/ビン缶」
「ベンゾ」を「便所」となまっていますが、この程度は仕方がありません。
ストーリーは、「便所で知恵を絞り、ビン・缶をたくさん並べた」
言葉だけでなく、その状況を一コマ漫画のようにして頭の中に描くと、脳にしっかり定着します。
ビタミンB群の正式名を覚える
ビタミンB群にはナイアシンや葉酸、パントテン酸などいろいろな種類がありますが、ビタミンB1~B12は正式名称ではありません。いわばあだ名のようなもので、「本名」は次の例題のように、ややこしい名前です。
例題7 次のビタミンBの正式名をイメージ変換してください。 ①チアミン(B1) ②リボフラビン(B2) ③ピリドキシン(B6) ④コバラミン(B12) |
例題7・イメージ変換の一例
①チアミン → 「チア/眠」 チアガールが眠りながら踊っている。
②リボフラビン → 「リボ(ン)/フラ/ビン」
大きなリボンをつけてフラ(ダンス)を踊るビン。
③ピリドキシン → 「ピリ/怒/鬼神」 ピリピリ怒っている鬼神。
④コバラミン → 「小腹/眠」 小腹がすいたが、眠い。
ゴロ合わせのセンスや、イメージ連結のアイデアには人によって個性があります。上の例はあくまで参考として、自分流のベストを発見してください。
☆次は⇒カタカナ語を漢字化するのも便利な記憶法
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