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イメージは伸縮自在、時も超える

イメージづくりには公式がある

 

 記憶術が使えるようになるかどうかは、2項目イメージ連結の習熟にかかっています。今の段階では実際の応用にどう役立つのかわかりづらいと思いますが、このトレーニングが不十分なために、高いお金を払って記憶術セミナーに通っても記憶術が身につかない人が大勢います。

 イメージの連結では「頭の中に突飛な事件を起こす」ということが大事だと述べましたが、そう言われてすんなりできる人と、なかなかできない人がいることは事実です。そこで高山メソッドではどうしたら「突飛なイメージ」が作れるか、そのコツを公式化してみました。このレッスンではイメージ化のための3つの公式を学んでいただきます。

小さなものは思い切り大きくしよう

 記憶術のイメージ化をしていると、そのままではイメージが弱いなと感じることがよくあります。中でも「小さなもの」は困ります。たとえば…

 アリ  ノミ  針  ミミズ  ボタン  消しゴム  ……

 このような単語をそのまま、大きなものと組み合わせようとすると小さすぎてイメージがかすんでしまいますね。たとえばアリとゾウを連結しようとしたら、アリが見えなくなってしまいます。そのようなときは、アリを巨大化するのです。思いきって人間の大きさくらいのアリを想像してみましょう。

 アリ ― ゾウ  巨大なアリがゾウの鼻に噛みついている。

 補足すると、ゾウの最大の特徴は長い鼻ですから、その鼻を巨大アリが噛みつくのが、忘れにくいイメージづくりのコツです。

巨大すぎるものは、小さくしたほうがよい場合もある

 一般に大きなものほど印象が強く残るものですが、2つのイメージを組み合わせるときには、巨大すぎてやりづらい場合もあります。例えば、次のような単語を日用品や小動物など、普通サイズのものとイメージ連結する場合は、小さなものを巨大化するよりも、巨大すぎるものを小さくしたほうがよいかもしれません。

 太陽  土星  ハレーすい星  恐竜  クジラ  太平洋  富士山

 例題を作って説明しましょう。①「金魚鉢(ばち)と「くじら」、②「小さな公園」と「太陽」を覚えるとします。

① 金魚鉢 ― くじら
(部屋いっぱいの)金魚鉢の中で、ミニ・クジラが潮(しお)を吹いている。

② 小さな公園 ― 太陽
小さな公園に、(直径5~10メートルほどの)真っ赤な太陽が降りてきた。

 「太陽」に関する補足です。太陽自体は遠くにあるので小さく見えますが、そのままでは遠すぎてかすんでしまいます。でも、直接接触させるには巨大すぎます。そこで直径5~10メートルほどの太陽にお出まし願うわけです。小さな公園は自分の一番なじみのある公園の、シンボルとなる風景を選びます。自分が想像した一般的な小公園を描くより、現実の風景のほうがはるかにイメージが強くなります。

 なお、ミニ・クジラに潮を吹かせたのは、あとで思い出す時に、クジラなのか形の似た魚なのか、わからなくなることを避けるためです。イメージを具体的に描く際には、他と差別化しやすい特徴的なことを頭に描くようにしてください。

イメージは時間と空間を自由自在に超えられる

 これまでの例題ですでに気付いていると思いますが、イメージは物理的な空間の法則を無視しています。自分が自由に想像するわけですから、夢の世界と同じように自由です。空間的制約がないばかりか、時間もタイムマシーンに乗って自由自在に行きかうことができます。現実の法則はすべて無視してよいどころか、むしろ、そのほうが頭に強烈に焼き付くイメージができるのです。これが三番目の法則です。
 イメージの世界で、次のような出来事を自由自在に作りましょう。

  木登りをするカメ          海の中を泳ぐワシ
  空を飛ぶ魚や犬など       水の上を走るサイ
  氷山を蹴飛ばすキリン      海底で泳ぐパンダ
  クレオパトラに抱きつく秀吉   暴走族になった聖徳太子

 イメージがうまく作れないという人は、一度この世のすべての約束事から自由になってください。頭の中まではだれものぞけません。上のようなことが自然に想像できるようになれば、記憶術はどんどん上達するでしょう。

 例題3 次の2つの単語を、時空を超えたイメージで連結してください。

 ① ラッコ ― サボテン      ④ 北極グマ ― 東京スカイツリー
 ② なだれ ― 丸木舟       ⑤ 聖徳太子 ― カレーライス
 ③ 職員室 ― お花見      ⑥ 原始人 ― ヘリコプター 

記憶の確認作業について

 イメージ連結がうまくいったかどうかを確認するために、①ラッコから⑥原始人までの6単語をメモしておいてください。6番まで終わったらその直後に記憶を確認し、イメージが再現できなかったものはやり直します。

 完全に再現できたら、それから10~15分間、頭を別のことに切り替えます。そして、再度記憶の確認をするのです。記憶の心理学では、10分以上たつと、短期記憶ではなく長期記憶の領域に入ります。15分後にどれだけの比率で覚えていたかどうかが、記憶術習得の目安となります。

例題3のイメージ例

① ラッコ ― サボテン
 ラッコがサボテンをバリバリ食べている。

② なだれ ― 丸木舟
 なだれに乗って丸木舟が(スイスイと)走っている。

③ 職員室 ― お花見
 職員室の真ん中にある桜を囲んで、先生方がお花見をしている。

④ 北極グマ ― 東京スカイツリー
 北極グマが東京スカイツリーのてっぺんによじ登った。

⑤ 聖徳太子 ― カレーライス
 聖徳太子の顔にカレーライスがべったりついている。

⑥ 原始人 ― ヘリコプター
 原始人がヘリコプターにぶら下がっている。

 なお、正解は上の例に限りません。また、どんな連結イメージが最も強く頭に残るかは、人によって異なります。性格やこれまでの生活体験、知識や趣味などが違うからです。もちろん、記憶術の習熟度によっても変わってきます。

 練習問題(イメージ例の解説はありません)
〔A群〕
① オオカミ ― ラーメン
② アオムシ ― トランペット
③ イカ ― ビール
④ タコ ― オーロラ
⑤ アヒル ― 編み物
⑥ カマキリ ― 墓石(はかいし)
⑦ カラス ― やかん
⑧ ライオン ― 納豆(なっとう)
⑨ カバ ― フライパン
⑩ ゴキブリ ― 波

〔B群〕
① 花火 ― 長ぐつ
② 陸橋 ― 林
③ 三日月 ― ヨーヨー
④ 戦車 ― 桃(もも)
⑤ 入道雲 ― 水泳
⑥ 湖 ― テレビ
⑦ エベレスト山 ― 窓
⑧ モナリザ ― カスタネット
⑨ 幽霊(ゆうれい) ― おしめ
⑩ 東京ドーム ― ダム

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