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頭にイメージを描く練習/入門1

誰もが持っている「イメージの力」を利用する

 記憶術がこれまでの覚え方とまったく異なるのは、言葉を覚えるのではなく、イメージを頭に焼きつける点にあります。といっても何か特別なことをするわけではなく、誰もがこれまで当たり前のようにやってきた能力を、暗記に利用するだけのことです。

 その能力とは、たとえばリンゴやカレーライス、バケツ、スリッパ、自転車などの形をぱっと頭に描いたり、家族や友達の顔を思い浮かべたりすることができることです。

 記憶術では、そうした無意識に行っている「イメージを描く脳の作用」を、意識的かつ巧妙な方法で記憶に利用するものです。入門編の最初は、記憶術の「巧妙な方法」を学ぶ前の準備として、ふだんはあまり意識してない「イメージすること」を練習しましょう。

身の回りのものをイメージしてみよう

 記憶術の入門段階では、ごく一部に、「頭にイメージすることがうまくできない」という人が必ず現れます。何か難しく考えてしまうのですね。そこで、念のためにイメージを描く練習をしておきましょう。記憶術に役立てるためには、イメージはスピーディーに、かつはっきりと描けることが大切です。

●例題1 次の品物を順番に、頭の中に思い描いてください。
キャベツ コップ はさみ
鉛筆 レモン 食パン
めがね まくら 歯ブラシ

 うまくイメージできましたか? 初めのうちはすぐにイメージが浮かばないことがあるかもしれません。でも、何度か練習を繰り返せば、すぐにコツがつかめるはずです。最初の「キャベツ」はどんなイメージでしたか? 黄緑色の、ボールを少しつぶしたような形。表面にはしわがあり、どことなく脳みそに似ていませんか。いや、別に似ていると感じなくてもいいんですよ。

 ところで、キャベツというと、トンカツに添(そ)える「せん切り」しか知らない、なんて人はいないでしょうね。最近、スーパーの「切り身で売られているさかな」を見て、「さかなが切り身で泳いでいる」と思いこんだ子供が出現したそうです。すごい想像力ですね。記憶術をやっていると、あきれる前に感心してしまいます。

 話が脱線しましたが、「キャベツ」と聞いて「せん切り」を思い浮かべるのは、決して間違いではありません。自分自身にとってのキャベツを思い浮かべればいいのです。イメージに正しいも間違いもないのですから。

キャベツ、魚のイメージ

 次に「コップ」ですが、あなたの描いたコップには水が入っていましたか? もうお分かりと思いますが、水は入っていても入っていなくてもいいのです。イメージは自由ですから。ただし、コップにジュースを入れるのは考えものです。あとで思い起こしたときに、コップなのかジュースなのか、区別がつかなくなる恐れがあるからです。

 「ハサミ」や「鉛筆」は、実際に自分の手にとった感触をイメージするとよいでしょう。
ハサミのもつ金属の冷たさ切れそうな刃先(はさき)、そんなことをポイントに感じると、イメージはより強固なものになります。

 また、「レモン」はあのすっぱい、また「食パン」は表面のぼそぼそした肌触(はだざわ)りとともにパン特有の香りを、なんとなくイメージするのがコツです。

<例題2> 次の動物を順番にイメージしてください。

にわとり ねずみ
とら パンダ うさぎ コアラ

 動物はそれぞれに特有のしぐさや表情、動きなどをイメージするのがコツです。身近に感じるように思い描いてください。

<例題3> 次の単語を1個3秒以内でイメージ化してください。ストップウォッチのある人は何秒かかるか計ってみてください。

長靴(ながぐつ)  ブランコ コイン タンポポ
ロケット クジラ 教会 キウイ
セメント 信号機 しいたけ フルート

 40秒以内なら合格です。今の段階で20秒以内なら「すごい!」と、自分をほめてやってください。60秒以上かかった人は、あとでもう一度チャレンジしてくださいね。

理屈よりも練習して慣れること

 どんなことも慣れが大切です。おはしを使うのも、自転車に乗るのも、何度もやっているうちにだれでも自然に身につきますね。イメージを描くことはそれよりももっと簡単なことなんですよ。

  「記憶術は必ずできるようになる!」
 
 そう思うか思わないかで、習得の時間にかなりの差が出てくるのです。まずは自分を信じて、練習を楽しんでください。

動作や感情をイメージする

 これまで練習してきたのは、すべて形のある物の名前でした。では、実体のない(物質ではない)ものはどうしたらよいのでしょうか。たとえばつぎのような動作や感情を表すことばも、記憶術ではイメージ化しなければなりません。

  ①走る   ②わめく   ③うれしい
 
 順番にやっていきましょう。まず、「走る」ですが、これはあなたが走っている姿(すがた)を思い浮かべます。あるいは「必死で走っているだれか」でもよいのです。
 次の「わめく」も同じ要領です。わめいている姿を想像してください。
「うれしい」は少しやっかいです。うれしいという動作は人さまざまだからです。あなた自身が「欲しいと思っていたものをプレゼントされた」ことを想像してみてください。そのときの気持ちになって、少しオーバー・アクションの姿を描きます。自分の頭の中だけのできごとですから、少しも恥(は)ずかしくないですね。

走る、わめく、うれしい、のイメージ

 動作や感情をイメージするときは、人形劇を演じるように、大げさな動作をともなうイメージがよいのです。動かないものをイメージしたときと勝手が違うかもしれませんが、動きをイメージに取り入れるのは、イメージ作りの基本テクニックです。
 それでは例題にチャレンジしてください。

<例題4> できるだけすばやくイメージ化してください。

泣く はう ジャンプする
つまずく 悲しい 夢を見る
なめる あざ笑う 祈る

 NEXT言葉を連想でイメージ化する/入門2
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