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二つのイメージを連結する方法/入門3

頭の中に新しいネットワークを築く

 ものを覚えるということは、それまで知らなかったことを何かに結びつけて、頭の中に新しいネットワークを作るということです。つまり、必ず2つ(あるいはそれ以上)のものを連結して記憶しなければならないわけです。たとえば次のような例がそうです。

 ①高気圧       ― 中心付近に下降気流がある → 雲が消えて晴れになる
 ②オーストラリア  ― 羊毛生産高世界一
 ③徳川綱吉     ― 生類憐みの令(しょうるいあわれみのれい)
 
 ①は、ふだんテレビで天気予報を見ている人なら、高気圧がくると天気がよいことを知っていますから、「なぜ」ということを理解すれば覚えようとしなくても覚えられるはずです。「あ、そうか。そうなんだ」と納得した瞬間、「新しい記憶のネットワーク」が大脳の中に作られるわけですね。

 でも、十分に理解できない人は、「高気圧=下降気流」と機械的に覚える必要があり、苦労が伴います。そんなときに記憶術を使えばいいのです。

 ②③も2つの項目を連結して覚える問題です。
 このレッスンのテーマは「イメージの連結」です。イメージを連結することによって、「新しい記憶のネットワーク」を形成する方法を学ぶのです。

めずらしい体験、大きな事件は忘れない

 あなたがこれまで生きてきて、絶対に忘れないことはたくさんありますね。さまざまな人の顔や、生活している周囲の自然や町並みなどの風景、そしてたいせつな日本語。これらは何度も繰り返し見聞きしているうちに、無意識のうちに記憶されたものですね。

 それとは別に、たった1回の経験なのに忘れないこともたくさんあるはずです。 たとえば、楽しかった旅行、小さいころ親にひどくしかられたこと、スポーツや絵、音楽などでほめられたり、賞をとったりしたこと。病気をしたこと。自転車に乗れるようになった日のこと。友達とちょっと冒険をしたこと。好きなミュージシャンのコンサートに行ったこと。親しい人がなくなったこと。映画を見て感動したこと……。

 「毎日、ご飯を食べて、学校や職場に通い、友達と話をした」というようなことは、時とともにみんな忘れてしまいます。でも、めずらしい体験や自分にとって大きな事件は、頭にはっきり焼きついていますね。ここに目をつけたのが記憶術です。

 平凡なことはすぐ忘れるけど、大事件は忘れない。それなら、頭の中のイメージの世界で、感動的な「事件」を起こせば忘れないのではないか?

 古代ギリシャ、ローマの時代から多くの哲学者(てつがくしゃ)や記憶の研究家たちが実験を重ね、たどりついたのがこの「記憶術」という方法だったのです。さあ、あなたもこれから、イメージとイメージを派手にドッキングさせる練習をしましょう。

イメージをマンガチックに連結する

 それでは最初に2つの単語を結びつける練習です。まず、「うさぎ」と「ランドセル」、次に「へび」と「時計」を連結する例を示します。どちらも無関係の組み合わせです。

①うさぎ ― ランドセル   
 
  うさぎがランドセルのふたを
  開けて飛び出した。
                   
  <別案> うさぎがランドセルを
      背負って歩いている。



②へび ― 時計       
  
  へびが大きな時計に巻きつき、
  飲みこもうとしている。

 ①については、別案のほうがマンガチックですね。でも、うさぎがランドセルのふたを開けて飛び出してくるのもインパクトが強くて、どちらがよいともいえません。
 これを「うさぎがランドセルをかじった」としては、少し弱い感じがします。うさぎは何でもかじるので、何をかじったのか忘れてしまうかもしれません。
 また、一番イメージが弱いのは、「ランドセルのそばにうさぎがいる」です。イメージの強弱は人によって違いますが、感じはつかめたのではないでしょうか。
 ②のへびと時計は、大きくするとイメージが強まります。


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