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こうすれば忘れないイメージ連結法の練習
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こうすれば忘れないイメージ連結法の練習

 
 本格的な記憶術のトレーニングに入る前の、「入門1~3」を補完するレッスンです。

 記憶術では、関連する2つの言葉を覚える場合、言葉を視覚的に頭に描き、鮮烈なイメージで連結するという方法をとります。これが威力を発揮するかしないかは、ひとえに頭の中に強いイメージが描けるかどうかにかかっています。すでに説明したように、「イメージをマンガチックに連結する」というのも、大事なコツの一つです。ここでは、2つの単語をイメージでしっかりと結びつけて覚える練習をします。

頭の中に情景をしっかり描こう

 イメージ連結法で大切なことは、言葉で考えるのではなく、実際にそうしたことが起こったと考えて、頭の中にイメージを視覚的に描くことです。例を2つほど挙げて説明しましょう。

 ミシン ― カボチャ

 (イメージの一例)
 ミシンカボチャにのしかかり、針をチクチク指している。

 イメージはこれに限りませんが、大事なことは、ミシンをまるで人間か動物のように生き生きと描くことです。初めはばかばかしいと感じるかもしれませんが、マンガのように誇張されたイメージほど、強く脳に刻み込まれるのです。

 巻尺 ― 砂漠

 巻尺砂漠の中を、どこまでもするすると伸び続けている。

 巻尺はできるだけ大きくイメージするのがコツです。そうすることによって「巻尺」といえば「砂漠」のイメージがすぐに浮かぶようになります。それでは、以上をお手本にして、次のトレーニング問題にチャレンジしてください。

イメージ連結法・2単語連結の練習問題

 次のペアの単語を、上の要領でイメージ連結し、強いストーリーを作ってください。

 ①カラス ― テレビ    ②クワガタムシ ― バス 
 ③のこぎり ― 自転車   ④ラクダ ― 煙突
 ⑤サボテン ― 双眼鏡   ⑥ラーメン ― トランペット

 6つのイメージ連結を終えたら、覚えているかどうかを確認してください。あらかじめ「①カラス」から「⑥ラーメン」まで左側の単語だけを紙に書いておき、順番にイメージを再現していきます。次に上の練習問題のイメージ連結の解答例を示しておきます。

(2単語イメージ連結の一例)

 ①カラステレビをおんぶしている(または、テレビを口にくわえている)
 ②(巨大な)クワガタムシバスをひっくり返した。
 ③のこぎり自転車をギコギコと切断している。
 ④ラクダ煙突のてっぺんに乗っている。
 ⑤サボテン双眼鏡をのぞいている。
 ⑥ラーメントランペットの口からずるずると出てきた。

 以上のように現実にはありえないような状況でも、マンガの世界では自由自在です。何度も練習しているうちに、突飛な発想ができるようになってくるでしょう。なお、あなたの描いたイメージが上の解答例とかなり異なっていても、それは当然です。イメージに絶対の正解はありません。あなたの描いたイメージで忘れなければ、それが正解なのです。

平凡なイメージは忘れやすい

 記憶術で気をつけなければならないのは、イメージの連結が平凡になってしまうことです。例えば、上の練習問題①②で次のような平凡なイメージを描く場合です。

 (イメージ連結の失敗例)

 ①カラステレビの上に乗っている。
 ②クワガタムシバスの窓にひっついている。

 どちらもめったにないことかもしれませんが、ありえない話ではありません。強烈なインパクトがなく、事件性がゼロです。このような平凡なイメージでは、直後は覚えていても時間とともに印象が弱まり、忘れやすいのです。記憶術では、空想の世界を自由にはばたくことが大事です。

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