記憶術のやり方/脳の鍛え方/勉強法
記憶術のやり方&脳の鍛え方 イメージ公式で記憶術が簡単に身につきます
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イメージ公式で記憶術が簡単に身につきます

 

記憶術ならどんなことでもスイスイ覚えられるって本当?

記憶術って難しそう。誰でもできるの? 特殊な才能がいるのでは…?

いろいろな記憶法があるみたいだけど、どう違うの?

そんなあなたの疑問に、一つ一つ、ていねいにお答えします。


 こんにちは。記憶術講座を主宰する高山瞭(たかやま あきら)と申します。
 テキストを執筆した立場から、記憶術とはどういうものなのか、そしてどうしたら習得できるのかなどについて、じっくりとお話したいと思います。

記憶術との出会いは
大学の心理学の授業と、渡辺剛彰氏の本

 私が記憶術の方法を初めて知ったのは、大学の心理学の時間です。
 当時、千葉大学に「頭の体操」の著書で有名な多胡輝先生という方がいて、ある日突然、記憶術の原理と簡単なやり方をちょっとだけ説明したのです。1年間の先生の授業で、私の脳に最も深く刻み込まれたのは、この記憶術のお話でした。

 それから10年後に、私はある団地の小さな書店で渡辺剛彰氏(1996年没)の「実用に役立つ記憶術」(ひかりのくに・1975年初版)を発見し、本格的に記憶術の研究を始めました。他の日本人の本や欧米の記憶術本も、出版されればすぐに目を通しました。

 
 そこでわかったことは、記憶術は古代ギリシャで生まれ、ローマで発展し、明治時代に日本に入ってきて昭和の初期に世界一の記憶術家を生み、いったん廃れたあと、渡辺剛彰氏が再び記憶術を世に広めたということです。つまり、「○○式」と冠のつく記憶術のすべては、原理や基本的な技法がまったく同じで、「すべての道は“ギリシャ”に通ず」だったのです。

 たくさんの記憶術ノウハウ本を見ていると、よくできているものからまったく役に立たないものまで、ひと目でわかるようになります。欧米の記憶術本はハズレがなく、理論的にしっかりしたものが多いのですが、翻訳本のため、具体例が日本人にはなじめないものが多いという欠点があります。

 唯一、役に立ったのは最初に見つけた「実用に役立つ記憶術」(渡辺剛彰著)のみです。今見ても、質・量ともに他の本を圧倒しています。しかし、その本でさえ、そこに示されている記憶のイメージ例の半分以上が、当時の私にはぴんと来ないものでした。ただし、方法論の骨格はしっかりしていたので、その本を土台にして実際の運用法を工夫し、実験を重ねて自分に合ったやり方にたどり着きました。

誰にでもできる記憶術の習得メッソドは
できないものか…

 
 私が試験というものにまったく縁がなくなってから記憶術の研究を始めたのは、「理系の人間で暗記能力が弱い」という意識があったからです。高校時代に速記を勉強したことがあり、もともと能力開発的なことに興味を持つ性向があったのかもしれません。

 その速記についてですが、その習得メソッドは実に合理的にできていて、ピアノのバイエルの教本を思わせます。ところが記憶術の指導書といえば、啓蒙的なことばかり並べ立てて、方法をちょっと示しただけ。練習問題も質・量ともにきわめて不十分です。実用書というものは大体がその程度のもので、何かを身につける内容の本は無理なのかもしれません。たとえ本当にいい本を書いたところで、出版社はボツにします。地味な本は売れないからですね。

 しかし、私はあきらめませんでした。誰もが段階的に、着実に記憶術を習得していくメソッドというものができるはずだ、と…。

習い始めてからつまずく人には3つのタイプがある

 ところで、記憶術を習い始めてからつまずく人には、次の3タイプがあります。

・第1段階…記憶術の入口、イメージの描き方でとまどい、やる気がなくなってしまう。
・第2段階…方法論は理解し、初歩的な記憶術はできるが、それ以上は上達しない。
・第3段階…記憶術の基本は不十分ながらほぼマスターしたが、試験に応用ができない。


 第一段階で記憶術をあきらめてしまった人の話を聞けば、「記憶術なんてインチキだ」ということになるわけですが、それは入口でつまずいてしまう人を考慮しない指導書が生んだ悲劇にすぎません。第2、第3段階についても、本人だけの責任だけでなく、指導者ないし指導方法(指導書)に問題があるはずです。

 記憶術の悪口を見聞きするたびに、私は悔しい思いをしました。そのエネルギーが、これから説明する記憶術習得〔高山メソッド〕を生んだのです。

①最も多い「入口で挫折するタイプ」への対応

 記憶術の威力についての宣伝文句につられて習い始め、入口で挫折してしまう方の中には、「イメージを描くことができない」と思いこんでしまう方がいらっしゃいます。

 極端な例ですが、たとえば「みかんを頭に描いてください」といっても、「うまく描けません」という答えが返ってくる。こんな方のために、私は「入門・基礎講座」を用意しました。「キャベツや馬、長ぐつ、信号機、走る、泣く…」などのイメージを頭に描く練習だけで1レッスンも費やしています。ばかばかしいように思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それらが瞬時に頭に「具体的な形」として描けることが記憶術にとって重要なことだからです(ごくまれに難しく考えすぎて、それが「うまくできない」という方がいらっしゃいます)。

 このようにして、記憶術以前の誰でもできるはずのことから始めて、イメージとイメージを連結して覚えたり、そのままではイメージできない固有名詞や抽象的な単語のイメージ化に進んで行くわけですが、その過程でも、市販本やセミナー等では説明や練習が不十分なまま先に進んでしまうので、やがて行き詰まってしまうことになるのです。

 何事も「最初が肝心」とはよく言われることですが、楽器や球技などを始めるときと同じように、頭でわかったつもりになってもなかなか身につきません。記憶術は体を使う技術ではありませんが、「2つのイメージを頭の中で強力に合体させる」という独特の精神作用を利用するわけですから、理屈だけで先に進めるものではありません。

 そこで本サイトでは、入門・基礎講座に続いて、本格的な記憶術の技法を学ぶ3単元を用意しました。これにより、記憶術の屋台骨となる3大記憶術(イメージ連結法・イメージ変換法・基礎結合法)をマスターすることができます。あとはそれを基に、様々に活用しながら応用技術を高めるだけです。

②イメージ公式によるトレーニングで、記憶術が効率よく身につく

 記憶術の指導が難しいのは、イメージを描くその中味が、人それぞれ違うことです。たとえば「キャベツ」をイメージする場合でも、あの大きなボールをつぶしたようなキャベツの形を連想する人だけではありません。スーパーで売っている半分に切ったキャベツや、とんかつにつくキャベツ、ロールキャベツ、キャベツ畑…などと、様々でしょう。

 そのため、記憶術の技法のひとつを教えても、しっかりと記憶に残るイメージが描けないことが生じます。また、イメージを描く具体例を言葉で表しても、そのイメージ例では覚えづらいということもあります。後者の例は、私も最初の本でさんざん経験しました。

 そこで考案したのが、様々な「イメージ公式」です。公式というとある問題に対して特定のものしか使えないように思うかもしれませんが、記憶術のイメージ公式は、いくつかある中からその問題にふさわしい公式を自分の好みで使えばいいのです。

 たとえばイメージ公式の一つに「小さなものは巨大化する」というものがありますが、もう一つの方法として「大量化(群集化)する」という方法もあります。

 一例として「ねずみ」と「洗濯機」を強力なイメージで結びつけて覚える場合を考えてみましょう。
 巨大化の公式と大量化の公式では、それぞれ次のようなイメージ・ストーリーになります。

・巨大化の例巨大ねずみ洗濯機をバリバリ噛み砕いた。
・大量化の例大量のねずみ洗濯機の中からあふれるように出てきた。

 なお、上のイメージ作りでは、「現実にありえないイメージは忘れにくい」という公式も使っています。練習を重ねているうちに、どの公式を使おうかなどと考えなくても、瞬時にイメージ公式に合致した情景が思い浮かぶようになります。

 このように高山メソッドで学べば、公式化した細かい技法の一つ一つを使っていくうちに、自然に理論どおりのイメージができるようになるのです。本サイトでは、様々な試験対策に共通する記憶術利用のための技術習得のお手伝いをするため、記憶術入門から三大記憶術ともいうべき、イメージ連結法(結合法)、イメージ変換法、基礎結合法まで、基本となる記憶術の全てが学べる講座を無料で公開しています。

 なお、本サイトで記憶術のトレーニングをする場合は、次の順番で学ばれることをおすすめします。
記憶術の種類と方法
   イメージ結合法、イメージ変換法、基礎結合法などの概略
ゴロ合わせ暗記法の高度なやり方
   記憶術の基礎となるもの+英単語記憶法
 ①と②はどちらが先でも大丈夫です。
誰でもできる記憶術―入門・基礎講座 基礎トレーニング7レッスン
使える記憶術① イメージ連結法の技術 本格的レッスン6テーマ
使える記憶術② イメージ変換法の技術 本格的レッスン5テーマ
使える記憶術③ 基礎結合法の応用技術 本格的レッスン5テーマ
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