記憶術やり方MOMEへ
記憶術のやり方&脳の鍛え方 記憶術の原理とやり方を種明かしします
 
暗記、記憶&記憶術用語集6【ま~わ行】
記憶の仕組み脳の使い方集中力勉強法語呂合わせ記憶法難読漢字テスト記憶術の効果と目的
記憶術の種類と方法記憶術の歴史記憶術入門・基礎講座イメージ変換法の技術イメージ連結法の技術基礎結合法の応用技術法

暗記、記憶&記憶術用語集6 【ま行~わ行】

 
  あ行  か行  さ行
  た行  な・は行
  ま~ら行(本ページ)

      ◆ ◆

 記憶に関する用語を、初歩的な心理学や大脳生理学など科学的な見地から解説したものです。
 併せて暗記や記憶術に関する用語も加え、読み物としても楽しめるように編集しました。

マグワイア

 記憶をつかさどる海馬の研究で有名なイギリスの認知神経学者。2000年にマグワイアは、ロンドン市内のタクシー・ドライバーの海馬の神経細胞の数が普通の人より多いという大発見を発表。その後の調べで、30年ハンドルを握ると3%も海馬がふくらむことを明らかにして、それまでの常識であった「脳細胞は毎日減り続け、増えることはない」という学説を覆した。

マジカルナンバー7

 短期記憶においては、人はおおよそ7個の情報しか保持できないということ。アメリカの心理学者、ジョージ・ミラーが発見した。短期記憶というのは、たとえば電話番号を復唱するような場合で、メモをとったり、ダイヤルを押したりしたあとは忘れてしまう。数字の瞬間記憶では、ほとんどの人が7ケタまではすんなりと記憶できるが、東京都の番号は8ケタなので困難を感じる人も多いだろう。

 夢はとりとめもなく、荒唐無稽なものが多いが、これに意味づけを行ったのがフロイト学派である。「夢は潜在的な願望の現われ」と考え、とりわけ性的な解釈が幅を利かせた。しかし、現代の脳科学では、夢は一種の「記憶の再生」であり、夢を見ることによって情報を整理して記憶を強化していると考えられている。

ルリア

 20世紀前半のロシアの心理学者。一度聞いた言葉や名前、日付、電話番号などを、メモもとらずにすべて記憶しているというあるジャーナリスト“S”について、30年間にわたって研究。Sの恐るべき記憶力が共感覚によるものであることをつきとめる。
 共感覚とは、五感の境界があいまいになる症状で、たとえばある音を聞くと青い色が見えるとか、風景を見ると甘みを感じるというような現象のこと。Sは耳から入る情報を、強烈な映像や感覚体験に置き換えて覚えていた。

歴史年表記憶法

 一般的には、年表の数字を語呂合わせで覚える方法をいう。たとえば、「1789年フランス革命」を覚える場合は、「火縄(178)く(9)すぶるバスティーユ」というようなもので、七五調の覚えやすい短文になっているものが多い。
 しかし、この場合は「フランス革命=バスティーユ」を覚えていなければならず、短文を丸暗記するにも機械的な反復練習が必須である。記憶術を利用する場合は、この問題がすべてクリアされるが、あらかじめ記憶術を身につけておく必要がある。

レム睡眠

 夢を見ている状態の睡眠のことで、眠りは浅い。レム(REM)とはrapid eye movement の略で、夢を見ているときに眼球が活発に動くことからこの名がついた。夢を見ていないときの睡眠は深い眠りで、ノンレム睡眠という。レム睡眠とノンレム睡眠は約90分の周期で交互に繰り返す。夢は記憶の再生と考えられ、夢を見ることによって、膨大な情報を整理し、記憶を整理している。夢のほとんどは思い出されることはなく、思い出せる夢は1パーセント以下だという説もある。

連想

 ある物事から、他の物事を思い浮かべること。「夏休み」という単語から、プール、海、お盆、避暑、カキ氷、宿題…などが頭に自然に浮ぶようなことである。連想にはその人にしかわからないものもある。たとえば、神社の境内でおいしい柿を食べた忘れられない思い出のある人にとって、「神社=柿」という連想は自然である。記憶術はこうした連想による物語を、人為的に作り出して覚える技術である。

渡辺剛彰(わたなべたかあき)

 戦後の日本における記憶術中興の祖。1927年~1996年。中学(旧制)2年のとき、弁護士の父、彰平より記憶術を習い、成績はビリからトップへ、さらに東大在学中に司法試験を一発で合格したという成功ストーリーは有名。著書に「実用に役立つ記憶術」ひかりのくに刊(1975年)、「一日で覚える日本史年表」徳間書店刊(1983年)など多数。

和田守菊次郎(わだもりきくじろう)

 明治時代の記憶術研究家・指導者の一人。ある日、和田守は帝国ホテルに人を集め、100人の人から聞いた単語をその場ですべて間違いなく覚えることに成功して、一晩で有名になる。彼は記憶術創始者を自称したが、彼の著作、「和田守式記憶法講義」の中には、ギリシャのシモニデスのことも書いてあり、欧米の記憶術と基本原理は同じものであった。

 ●「記憶の仕組み―脳と心理学」の内容
記憶の3段階とは/機械的記憶と忘却曲線
短期記憶と4つの長期記憶|エピソード記憶と意味記憶
海馬と大脳皮質―記憶に関する働き
扁桃体(情動)と前頭前野(意欲)が記憶を左右する

   あ行 か行 さ行 た行 な・は行 ま~わ行 HOME