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地名や人名をイメージ化して記憶/初級3

  

 初めて聞く外国の地名や人名はなかなか覚えられない上に、発音は覚えても内容まで覚えていないものです。例えば、地名ならその地域の主な産業や特産品、歴史的事件などと結び付けて覚える必要があります。また、人名は歴史的な業績や残した書物や作品名などと関連付けなければなりません。

 ここではカタカナ語の地名や人名を、ゴロ合わせを利用していかにイメージとして描くか、その方法を説明するとともに、練習問題(解答例つき)も用意しましたので、ぜひ試してみてください。

ダジャレは侮れない

 ダジャレは、今では「おやじギャグ」などとバカにされますが、昔は落語や漫才に頻繁(ひんぱん)に出てくる、一つの芸でした。ダジャレがつまらないのは、誰もが思いつく程度のことを、いかにも用意してきたように得意げに言うからです。また、ダジャレがウケけるかウケないかは、その中身だけでなく、話の流れの中で差しはさむタイミングとか、言う人のキャラクターも関係するようです。

 それはともかく、ダジャレは考えれば誰でも思いつくからこそ、記憶術に利用できるのです。そこであなたにもひとつ、つまらないダジャレを考えていただくことにしました。

 次に並べた名前は、外国の人名や地名ですが、どこか日本語に似ていますね。そこで、その音感から連想する日本語に置き換えてみてください。

  クレー  マネ  (以上、美術史に残る画家)  
 ナウル  ヤレン  (南太平洋の島国とその首都名)

 漢字混じりで書くとこうなります。

 くれぇ  真似(またはマネー)  名売る  やれん(やれない)

 これはうまくでき過ぎ。そんなに都合よく日本語に化けられる名前ばかりではありません。そこで次に漢字の当て字を利用する方法を教えましょう。

漢字の当て字もダジャレ=遊び心の延長

 次の地名を漢字の当て字で考えてください(できるだけ意味のありそうな組み合わせで)。

  ラバト(モロッコの首都)       コナクリ (ギニアの首都)  

 日本語とは便利なもので、外国の地名や人名は短いものならたいていは漢字で書けます。早速やってみまじょう。

 ラバト → 裸鳩     コナクリ → 粉栗

 意味のないカタカナ語が漢字の当て字によって、たちまち意味ありげな単語に変わっています。鎖国明けの明治の賢人たちは、このようにして外国の地名や人名に漢字をあてはめたものです。一例を挙げれば「亜米利加」。今日、アメリカを「米国」と呼ぶのはその名残です。

2分割・ゴロ合わせ法

 次の巨匠の名前は、うまくゴロ合わせできますか?

  ユトリロ  カンディンスキー  シャガール  モディリアニ

 そのままでは日本語になりませんね。漢字熟語化も少し無理があります。でも、部分的には日本語らしき単語がちらほら見えてきます。そこで、次のように2つに分解した上で、ストーリーを作ります。かなりこじつけになりますが、多少無理があっても印象が強ければよいのです。

・ユトリロ → ゆとり/炉
 「ゆとり」のある「炉」ばたで、ユトリロはパリの街を描いているのです。

・カンディンスキー → 肝心/スキー
 才能ある絵描きさんなのに、「肝心」の絵を描かず、「スキー」ばかりしている人なのですね(本当は違いますよ。念のため…)。「カンジン」は少しなまりました。

・シャガール → 写/ガール
 ガール(ギャル)ばかり「写」している人です。実際のシャガールも、牛やニワトリ、バイオリンなどと共に、花嫁姿のガール(レディ?)が空に浮かんでいる絵をたくさん描いています。

・モディリアニ → もじり/兄
 何をもじったのかわかりませんが、とにかく兄をもじったのです。ちなみにモディリアニが好んで描いた裸婦は皆、デフォルメ(誇張)されて、体がよじれています。えっ、「もじり」と「よじり」は違うって? う~ん、似ていると思うんだけどなあ…。

 「2分割・ゴロ合わせ法」で、何とかうまくいったでしょう。でも、うまくいきそうな名前だけを集めたんじゃないの? なんて、突っ込まれそうですね。その通り。半分は当たっています。でも、ちょっとした技法を使うと、とてもゴロ合わせが無理だと思うようなカタカナ語でも、「日本語」になるのです。今の段階では、2つに分解すると日本語化しやすい単語で練習するのが、技術習得に効率的です。やさしい基礎技術を身につけた後で、それらを組み合わせた複合技へ進む。これは記憶術に限らず、スポーツや楽器演奏でも同じことです。

●例題 次の固有名詞を「2分割・ゴロ合わせ法」で、うまく日本語のイメージにしてください。

 ①テレマン    ②ヘンデル     ③クープラン    ④メシアン  
 ⑤キリバス     ⑥ツバル       ⑦ジャマイカ    ⑧コスタリカ
 


●例題の解答例

 ①~④はバロックから現代までの西洋の作曲家、⑤~⑦は南太平洋の小さな島国の名前、⑧⑨は中米の国名です。初めて聞く名前だった場合の、覚え方の一例を示します。

①テレマン
 「照れ・マン」(男)。誰でも思いつきますが、もう一つ、TELE-MAN(電話男)というのもあります。電話機の顔をした男をイメージすると強烈です。
②ヘンデル
 「変・出る」。変な感じで出る人です。
③クープラン
 「食う・プラン」はおいしそう。「空・プラン」意味は分かりますが、イメージしづらいかもしれません。
④メシアン
 「飯・あん」。ご飯にあんこをかけるなんて…。意外に合うかも。
⑤キリバス
 「霧・バス」。霧の中をバスが走る島。絵になる風景です。
⑥ツバル
 「唾(つば)る」。名詞の動詞化。勝手に言葉を作ってもよいのです。
⑦ジャマイカ
 「じゃま・イカ」で決まり。「じゃ・ま・いーか」は視覚化が難しくて少し損。
⑧コスタリカ
 「こすった・リカ」。リカの候補は、理科の教科書、リカちゃん人形、里香さん。

 なお、すでにその名を知っている場合でも、他の単語と結びつけるときにゴロ合わせでイメージ化することがあります。その場合、頭の部分だけゴロ合わせで済ますこともできます。たとえば、キリバスなら「霧」、ジャマイカは「じゃま」、コスタリカは「こすった」とするだけでも、あらかじめ外国の地名と分かっていればすぐに思い出せます。イメージの連結はできるだけシンプルに、回数を減らせればそのほうがベターなのです。

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