基礎結合法
記憶術のエース。やり方は簡単
基礎結合法は、あらかじめ用意した「順番を絶対に忘れないリスト」に覚えるべき項目をイメージ結合していく方法です。くどくど説明するよりも、実際に試してみるほうが分かりやすいでしょう。さっそく例題です。
10個の単語を順番通り、素早く確実に覚える方法
基礎結合法を使って10個の単語を覚える練習です。入門者が分かりやすいように仮想の「買い物リスト」を作ってみました。 ①バナナ ②マヨネーズ ③豆腐 ④わかめ ⑤ねぎ ⑥大根 ⑦みそ ⑧食パン ⑨ボールペン ⑩電球 |
このリストを「順番を絶対に忘れないリスト(これを基礎表と呼ぶ)」に一つひとつ関連づけていくわけですが、ここでは自分の体の部分を使ってみましょう。体の部分を頭のてっぺんから下に向かってなぞっていきます。
①頭 ②ひたい ③目 ④鼻 ⑤口 ⑥あご ⑦首 ⑧胸 ⑨みぞおち ⑩へそ |
このリストはだれでもすぐに覚えられると思いますが、「1~5番が頭から口まで、6~10番があごからへそまで」と覚えておくと、番号を聞いただけですぐにその場所が頭に浮かぶようになります。
次にこのリストに、先ほどの買い物リストを番号順に結び付けていくわけですが、記憶術ではなるべく奇抜なイメージを描くのがよいとされています。「変わった出来事は忘れにくい」という心理学的な法則を利用するのです。
では、やってみましょう。
①頭―バナナ 頭の上にバナナをのせて歩いた。
②ひたい―マヨネーズ ひたいにマヨネーズをべったり塗った。
③目―豆腐 目に豆腐をぶつけた。
一気に3つ進めましたが、ここで解説です。①は実際に自分の頭にバナナをのせた不安定なシーンを想像してください。②③も同様です。②「マヨネーズが気持ち悪い」、③「豆腐といえども目が痛そう」…というように五感を総動員しながら、その光景を頭に描くのが記憶の達人になるコツです。続きをやります。
④鼻―わかめ 鼻の穴からわかめをずるずる引き出した。
⑤口―ねぎ 口の奥にねぎを突っ込んだ。
⑥あご―大根 あごに大根をぶら下げた(重い!)。
⑦首―みそ 首にぐるりとみそを塗った。
⑧胸―食パン 胸に2枚の食パンを当てて、乳首を隠した。
⑨みぞおち―ボールペン みぞおちにボールペンで落書きした。
⑩へそ―電球 へそに電球を差し込んで灯りをつけた。
最後までイメージができたら、頭の中で①の頭から⑩のへそまで、イメージを再現してみてください。再現できないイメージがあったら、それはイメージの描き方に問題があった可能性があります。実際のトレーニングでは、基礎結合法は2項目のイメージ連結法を十分練習した後でやりますから、ほとんどの方はすぐにできるようになります。
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