イメージ変換法
/新用語や固有名詞も鮮明に記憶
イメージ変換法には「置換法」と「ゴロ合わせ法」、それに複合技の「分解連結法」があります。物々しい名前の技法もありますが、どれも単純な原理なのですぐに理解でき、ちょっと例題に取り組めばすぐにできるようになるでしょう。
ここでは比較的簡単な置換法とゴロ合わせ法のやり方を解説します。
イメージ化できないものをゴロ合わせでイメージ変換する
イメージ連結法は記憶術の最も基本となるものですが、単語によっては頭の中にイメージできないものもあります。たとえば、リンゴ、電車、プールなどはだれでも即座にイメージできると思いますが、カタカナの地名や人名、化学物質、抽象的な新用語などはそのままでは視覚的にイメージすることはできません。そこで登場するのがイメージ変換法です。どんな言葉でも視覚的に頭に描いてしまう方法で、記憶術に欠かせない重要なテクニックなのです。
置換法
置換法とはその名のとおり置き換えることで、主に抽象的な概念の単語を、自然に連想される形あるものに置き換える手法です。たとえば、「運命」といえば、多くの方が「じゃじゃじゃじゃーん」で有名なベートーベンの交響曲を連想するでしょう。また、ある異性との「運命の出会い」があれば、その人を連想する方がさらにイメージは強力です。しかし、「運命」は特殊な例で、置換法の使い方としては、次の2例が一般的です。
都会 → 新宿高層ビル群、またはニューヨーク摩天楼
応援 → 応援団(学ラン姿)、またはチアガール
☆置換法のより詳しい解説と練習は
⇒言葉を即座に連想力でイメージ化するコツ
ゴロ合わせ法
ゴロ合わせは受験対策としては最も利用される方法で、外国の地名、人名や、化学物質名などの学術用語などカタカナ語をイメージするのに便利です。例えば、ナイジェリアの首都「アブジャ」なら、「虻(あぶ)じゃ」とそのまま日本語になります。イメージを描く際は、「虻がたくさん顔の周りを飛び交って、『うるさい虻じゃ』」とします。
また、「ニコチン酸アミド」なら、「ニコチン」を「タバコ」に置き換えておいて、「アミド」を「網戸」に変えれば、イメージできます。
でも、このケースでは「ニコチン」はすでに知っているはずですから、シンプルに「網戸」とだけにしておいてもよいでしょう。
このように、長い単語は頭か尻尾をゴロ合わせするだけでイメージ化できる場合も少なくありません。それが無理な場合は、単語を2つに分解して別々に発音の似た日本語をあてはめ、その後に2つをつなぎ合わせてイメージを作ります。単語を分解してイメージ連結する方法については、「イメージできない言葉は、こうして頭に描く!」で解説していますが、「入門・基礎講座」の最初から順番にお読みください。
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