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認知症の知識と予防は若い時から

  認知症4つの種類とその違い    認知症になりやすい人、なりにくい人

 
 認知症の人が、ちょっと目を離したすきに徘徊して鉄道事故に遭い、家族などが高額の損害賠償請求を受けたという話はよく聞きます。個別のケースによっては、「介護者の責任が問われない」という最高裁の判決が出ていますが、個人レベルが大企業と裁判で争うのは、たとえ最終的に勝つ見込みがあったとしても、あまりに負担が重すぎます。

 極端な例を出しましたが、認知症は本人だけでなく、家族にとっても重大な問題です。認知症は若い頃からの生活習慣と無関係ではなく、高齢になってからあわてて「ボケ対策」を始めては遅いのです。家族のためにも、自分自身のためにも、認知症に関する知識を身につけ、日常生活の中で予防対策を実施したいものです。

認知症4つの種類とその違い

 認知症にはよく知られているアルツハイマー型の他に、昔の日本人に多かった脳血管型と、あまり知られていないレビー小体型とピック病があります。

アルツハイマー型は全体的に緩やかに進行

 「認知症といえばアルツハイマー型」と反射的に言葉が出るほど、アルツハイマー型の認知症は増えていて、全体の約半分を占めます。ちょっとした物忘れから始まり、それが軽度の全体的なボケとなって現れ、緩やかにかつ不可逆的に症状が進行していき、最後には自分が誰であるのかもわからなくなります。しかし、初期の段階では本人はもちろん、家族にも気づかないことが多いようです。

 原因は、脳内のアミロイドβというたんぱく質が溜まってしまうことで、神経細胞の働きが阻害され、脳の機能が低下します。特に記憶を司る海馬の周辺から委縮するので、記憶の機能が先にダメージを受けるのです。なお、アミロイドβがたまる原因はまだはっきりとはしていません。目前にまで来ている効果的治療薬の完成が望まれます。

脳血管型はまだらボケ、手足のまひや言語障害も

 アルツハイマー型以外の認知症では、かつて日本人に多いとされた脳血管型の認知症があります。脳の一部が脳梗塞または脳出血することによって引き起こされるものです。血言語障害や手足の麻痺を伴うことも多く、記憶や判断力の低下が見られるようになるのが、脳血管型の特徴です。「まだらボケ」と言われるこの症状は、アルツハイマー型にはないものです。

レビー小体型認知症はパーキンソン病に似ている

 あまり知られていない病気ですが、神経細胞の中にレビー小体という異物が現れることによって引き起こされる脳の病気で、次のような症状が出ます。

・比較的はっきりしている時とぼーっとしている時の波がある。
・生々しい幻視がある。
・筋肉のこわばりや手足の震え、小幅の歩行など、パーキンソン病の症状が見られる。

ピック病は「人が変わる」病気、気がつかれにくい

 ピック病は上の3つの認知症とは症状がかなり異なります。それは、ある時期から急に性格がだらしなくなったり、自制心がなくなったりして、時には社会のルールさえ忘れて、万引きなどの行動を起こすことがあることです。記憶力や計算力の衰えがさほどではないので、周囲から認知症とは気づかれず、「すっかり人が変わった」などと性格や人格の問題にされがちです。

認知症になりやすい人、なりにくい人

 「認知症の予防に○○が良い」というような説が巷にあふれています。どこか「○○が体に良い」に似ていますね。マスコミ報道や関連企業の広告は、あたかも「それだけやっていればすべてOK」といわんばかりの情報を発信し続けています。もちろん、注意して見れば決してそうは言っていないのですが…。そうしたイメージの繰り返しに惑わされず、さまざまな角度から物を見る柔らかな脳を持つことが、認知症を防ぐ第一歩といえるのではないでしょうか。

 認知症は使っていない脳の部分があると、なりやすいと考えられています。ですから、さまざまな頭の使い方を心がけ、バランスのある脳をつくることが最良の対策となります。

 たとえば、長年、数字に縁のなかった人はやさしい計算問題を、漢字の苦手な人は漢字の書き取りを、本をあまり読まなかった人は朗読をやるということです。ただし、楽しくないことは長続きしないものです。自分の苦手な分野の中に、面白いことを見つけ、好奇心を持って新しいことに取り組むことが、使ってない脳を刺激するために必要です。

楽しく取り組むこと。人とのコミュニケーションも大事

 楽しみながら様々な脳を使うには、各種クイズ・パズルがうってつけです。また、脳を総合的に使うものとしては、オセロ、囲碁、将棋、麻雀、頭脳的カードゲームなどがあります。これらは一人でするものではなく、人との交流があるという点がより効果を高めるのです。同様に、各種習い事も教室などで仲間ができますから、大脳が活性化してきます。人とのコミュニケーションが楽しめることも、認知症予防に大事なことです。

脳血管系の病気に注意。ウォーキングは一石三鳥の効果

 脳梗塞などの脳血管系の病気の予防は、そのまま認知症のリスクを下げることにつながります。肥満や高血圧を防ぐ食事はもちろんのこと、ウォーキングも効果的です。

 ウォーキングは四季折々のさまざまな景色や、小鳥の鳴き声、犬の散歩との遭遇などによって心地よい刺激を受けますから、脳のリフレッシュにもなります。足腰を鍛えることで、高齢になってから家に閉じこもった生活になるのも防ぎますから、一石二鳥どころか三鳥にもなり、おすすめです。

関連サイト 生活習慣病の原因と予防法 (主に下記のページ)
            生活習慣病予防―運動の効果   動脈硬化から始まる怖い病気と予防法


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